zzzz 八ヶ岳縦走 (ツルネまで) 2012年12月30日−31日 |
山はやめた積りでいたが、冬になると雪山に無性に行きたくなっていた。で、八ヶ岳に行く事にた。八ヶ岳ではアイスを含むバリエーションルートは、ほぼ制覇してるので、編笠〜天狗までの稜線歩きに行って見る事にした。 |
12月30日(雨のち吹雪) 登山口(6:45)〜 編笠岳(10:54)〜 権現岳(14:30)〜 旭岳(14:50)〜 ツルネ下のコル(15:30) |
7:08 八ヶ岳牧場上の不思議な切り開き 観音平の駐車場に通ずる道は鉢巻道路から10m入った所で通行止めになっていた。仕方なく路肩に車を停める。早朝にもかかわらず、手袋が要らない温かさ。空はどんよりしていて、嫌な予感がする。 出発間際に3人パーティーがやってきて車を私の隣に停めた。赤岳まで縦走するとの事。今日は青年小屋まで行くそうだ。一声かけて、先に、歩きだす。 |
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7:50 観音平の夏季駐車場 観音平辺りから季節外れの雨が降り出す。雪が多くな、新しいトレースが確認できる。程なくして、休憩中の2人組を追いつく。 彼らも縦走組で今日はキレットまで行くと言っていた。
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9:26 ここからは青年小屋方面にトレースがあったが、編笠方面へのトレースは無かった。せいぜいくるぶし上辺りの積雪だから問題無し。 |
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10:10
さすが2000mを超えると、雨は雪に変わり、風も強くなってきた。
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10:54 11時少し前に突風の吹く編笠岳に到着する。ここまで、思いのほか順調に来ている。 この調子だと天狗尾根辺りまで行けるかもしれない。 写真を撮り直ぐ、青年小屋方面に下る。 |
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10:57 山頂から北面樹林帯に入ると、まるで別世界だった。極端に雪が深くなり、トレースが有るから良いものの、それを外すと腰までもぐってしまう。 途中、避難小屋泊まりの5人とすれ違う。2人は権現まで足を伸ばしたそうだ。
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11:10 青年小屋 青年小屋は冬季避難小屋が開放されているらしい。 小屋からはトレースが消え本格的にラッセルになった。
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12:15 ギボシに向かう途中
風も雪も強くなってきた
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12:37
ギボシは雪が深く、夏道がわからず弱点を突いて登ったが、予想外にアルパインチックで中々面白かった。
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12:45
その上
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13:04
その上2
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13:38 ギボシを越えた後、視界が利かず権現東稜に迷い込んでしまった。 バットレスのすぐ上まで行って、「一般ルートにしてはちょっと厳しいな」と思い、分岐まで戻り、反対側を覗きこむと、ワイヤーが確認できた。 その先にあの長い梯子が見えた。2009年に権現東稜を既に登っているのだから、わかる筈なのだが、分らなかった。 ここまで腰までのラッセルで小一時間ロスしてしまう。 |
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14:30 その先もルートを外さない様に慎重に進む。雪は吹き溜まりで膝から腰あたりで、旭岳まで3時間もかかってしまう。キレットまでは行けそうにない。 天気が良ければ旭東稜、権現東稜からのトレースが期待出来るが、流石この天気だと誰もいない。 天候は更に悪化して、ホワイトアウトぎみになった。とりあえずエスケープルートとして使える、ツルネ東稜までトレースを付けたい。 |
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14:50 旭岳東稜 立派なスノーリッジになっていた。 権現東稜とも人の気配はしなかった。
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16:10 孤軍奮闘 キレットまで届かず、ツルネ手前のコルに穴を掘ってビバークする事にする。幸い雪は柔らかく、簡単に1m掘ることが出来た。テントに入り、濡れ物の確認をすると、どれも洒落にならない位濡れてしまっている。 2−3時間ガス全開で乾かそうとしたがほとんど乾かず諦め、狭いテントの中で全てを脱ぎ捨て、非常時用に持ち歩いているライトダウンの上下に着替えた。このダウン、上下で450gのペラペラだが、十分使い物になる。 持ってて良かった! 外は相変わらず吹雪いている。 |
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17:10
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12月31日(吹雪) テント(7:30)〜ツルネ(8:15) 〜 出合小屋(9:30)〜美しの森P(11:30) |
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7:45 テントからツルネ方面 夜中に一瞬テントが明るくなったので、天候の回復を期待したが、朝テントから出ると、耐風姿勢が必要なほどの強風と雪で昨日見えた、ツルネの頭さえ見えなくなっている。 この先、高度を上げると、恐らく雪は飛ばされて、ラッセルは少なくなると思われるが、なんか、疲れてしまった。つまり戦意喪失してしまったのだ。 |
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7:43 ツルネの頭から東稜を腰ラッセルしながら、下る。かつてここを4回下降しているが、まともに降りられたのは最初だけで、それ以外は全て上ノ権現沢に下りてしまっている。 今回の上ノ権現沢は雪崩のリスクが大きいので、「迷ったら左」を合言葉に降りたらルートを外すことはなかった。 |
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8:02
ほんのわずか樹林帯に下っただけで、 嘘のように風が無くなる。 |
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9:15 無事に地獄谷に下りたところ 出合小屋の中にテントが1張り張ってあったが、人には会わなかった。
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9:18 本沢温泉まで全然届かなかった。一般ルートでこんなもんだから、もっと体力をつけなければダメと思った。でも、一晩であったが、冬山に浸かれたことはほんとにうれしかった。 美し森Pからタクシーで車回収する(5.250円)昨日、隣に停めた車は既に立ち去っていた。 |