北ア  ・  針ノ木峠~ 笠ヶ岳       2018年8月12-15日


2年前の盆休みに行った白馬~針ノ木縦走の続きに行ってきた。正月に日帰りで富士山に行ったきり、山はご無沙汰でどこまで行けるか分からないが3泊で槍を目指して計画した。


8月12日(晴れ)

扇沢登山口(14:35)~針ノ木小屋(17:15)   


14:20

扇沢の臨時駐車場

駐車場はすでに満杯で歩いて10分位下った、だだっ広い臨時駐車場に誘導された。

計画では3時出発で扇沢から烏帽子まで行くつもりであったが寝坊してしまいこんな時間になってしまった。12時間の遅刻である

扇沢ターミナル

15:18

大沢小屋

扇沢まで車で上がれる今、ここに泊まる人っているのか?

大沢小屋、針ノ木小屋を開設した百瀬慎太郎さん

なんと大正時代に冬季黒部横断をやったそうだ

2年前は完全に雪が消えて、危険な所が随所にあったが、今年は奇麗な雪渓が残っていて歩きやすかった。

17:00

針ノ木小屋すぐ下

17:15

針ノ木小屋

泥酔一歩手前のロートル4人衆に出迎えられた。

峠まで休憩なしで2時間半だった。

蓮華岳に向かう途中雷雨に見舞われビバークを余儀なくされる。風雨は夜半まで続き、ツエルトの中は豪いことになってしまった。合羽を着てエマージェンシートにくるまって、朝を待った。

夕飯はコンビニ弁当、サラミ、ワイン

朝飯は菓子パン1つ、昼は柿ピー、アミノサプリ、ポカリ

ガスは使用せず

8月13日(雨

針ノ木峠(5:10)~蓮華岳(5:33)北葛岳(7:00)~七倉岳(8:10)~船窪岳(10:00)~不動岳(11:55)~烏帽子岳(14:35)~烏帽子小屋(15:18)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5:10

視界の利かない霧雨の中出発する

5:33

蓮華岳(2798m)

7:00

北葛岳(2551)

このあたりから烏帽子岳まで小刻みで辛いアップダウンがつづく。視界が利かないからなおさらだ

不人気ルートだった様で、すれ違う人は数えるほど、今後2度と来ることはないと思う。時折、雷がゴロゴロ。合羽を着たり脱いだりが忙しい。

ぬかるみにクマの足跡が、ブヨもやかましい

8:10

七倉岳(2509)

今回行かなかったが、七倉ダムに少し向かうと船窪小屋がある

縦走路左手の不動沢一帯は石灰質?で崩壊が著しい

ここを左下に見て同じような景色のアップダウンがまだまだつづく

その2

10:00

船窪岳(2459

黒部湖

11:55

不動岳(2595)

ここを境にがらりと山容が変わり辛かったアップダウンから解放される。人気の裏銀座縦走ルートのスタートである

池糖なんかが、あちらこちらに有り癒される(晴れていれば)

14:35

烏帽子岳(2628)烏帽子岳直下の危なっかしい岩場

多分、何人も落ちていると思う。縦走路にザックをデポして登る(往復30分)

その下

15:18

烏帽子小屋

小屋に着く少し前に土砂降りになりザックも体もびしょぬれになってしまった。土砂降りの中ツエルトを張るほど若くないので素泊まりで小屋に泊まらせてもらうことにした。実は小屋泊まりは初めてで、他人様と枕を並べる事に非常に抵抗はあったが背に腹は代えられぬ。やっぱテントが一番。

ここのテント場は眺めが良くおすすめだ。ただ、張れる数は限られる。夕飯はカップヌードルとサラミと焼酎、朝は食べなかった

8月14(晴れのち雷雨) 

烏帽子小屋(5:05)~三つ岳(6:00)~野口五郎岳(7:33)~真砂岳(8:00)~水晶岳(9:48)~鷲羽岳(11:50)~三俣蓮華岳(13:30)~双六岳(14:40)~双六小屋(15:13)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5:05

雨は上がり気持ち良い朝を迎える

左手に槍、右に立山を見ての気持ち良い歩きがつづく

昨日の「修行」を思えば本日は天国のようだ

槍ヶ岳

たまに人に会う程度で思ってたより少ない印象だ

立山連峰

三つ岳

7:19

野口五郎小屋

風の影響を受けるためかテントは禁止だそうだ

もうすぐ野口五郎岳

7:33

野口五郎岳(2924)

水晶岳、鷲羽岳方面

その2

人懐っこいライチョウ

真っ赤な硫黄尾根

8:48

東沢乗越

赤岳のような

9:24

水晶小屋

ザックをデポして水晶岳に向かう(往復1時間)

小屋から見る水晶岳

正面のギザギザを左から右端へ、思いのほか遠い

9:48

水晶からの眺め

水晶から小屋方面
鷲羽岳方面

11:50

鷲羽岳

途中で会った半袖半ズボンのkurodasan

本日はここまでで、明日は上高地に下山するそうだ。またどこかの山でお会いしましょう。

12:31

這い松に囲まれた三俣小屋

昼時のためか老若男女でにぎわっていた

テント場は広いが平らな所は少なそう
三俣蓮華岳に向かう

13:30

三俣蓮華岳(2841)

双六周辺
その2

14:40

双六岳(2860)

この先、テントは張れないので本日はここまで

2007年5月に山スキーに訪れたことがある

山頂付近

15:13

登山客でにぎわう双六小屋

小屋裏の天場満員御礼

ツエルト設営直後バケツをひっくり返したような雨が降り出し、またしても、ツエルトは床上浸水で、体もびしょぬれに。この夜も合羽を着てシートにくるまって寝た。夜中に雨は止んだが5度まで気温が下がり辛かった。

今回の山行は雨に泣かされた。事前の予報では晴天続きだったのでツエルトにしたが、土砂降りではやはり「簡易テント」の域を出ず、惨めな思いをした。次回はしっかり防水加工をして、意地でもツエルトにこだわるつもりだ。

夕食はそれどころでなかったので、ソーゼージ2本、柿ピー、残りの菓子パンとビールとワイン。どんな状況でも酒は欠かさない。

朝飯はドーナツ2つ

8月14(晴れ) 

双六小屋(4:07)~弓折岳(4:53)~抜戸岳(6:50)~笠新道(7:00)~笠ヶ岳(8:00)~小屋(8:15-40)~新穂高登山口(12:21)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4:07

早出に成功

本日は下山日だが、燕岳、常念岳までは届かないので、今後来ることもないだろう笠ヶ岳に行く事にした。ただ、双六~新穂高のコースタイム11時間30分で新穂高発松本行のバスに間に合うかが微妙なところだが・・・。隣のテントの会話では13:40分が最終らしい。

やはり槍は美しい

 

キレットと中崎尾根
日の出

抜戸岳方面

その2
日本海方面
笠ヶ岳方面

6:50

抜戸岳(2812)

登山道のない不遇の山

7:00

笠新道分岐にザックをデポして笠ヶ岳をピストンする

平地が多く走ることもできた。実際トレランの人たちもちらほら

笠ヶ岳

6:30

笠ヶ岳山頂(2897)

最後の山


山頂を振り返る

杓子平

スキーで訪れてみたい

笠ヶ岳山荘

バスの時間を確認してからおでんをいただいた

2004年正月に槍ヶ岳の北鎌尾根を登った時、下山は写真正面の飛騨沢をラッセルしながら下ったことを思い出す。こう見るとかなりの急斜面だ。随分と無謀なことをしたしたものだと、あの時を思い鳥肌がたった。

下山道は長ーく、暑~く、下に見える林道がなかなか近づかない。

12:21

新穂高の登山口

休まず降りたので一つ前の12:50発松本行に乗ることができた。松本市街は交通渋滞で時間がかかった。(2800円)

松本駅から大糸線で信濃大町駅まで(650円)、信濃大町から扇沢行の最終バス17:10発(1600円)に乗り扇沢臨時駐車場の車を回収した。

扇沢でバスを降りると同時に土砂降りになり、最後もびしょぬれになってしまった。

高圧酸素カプセル

週3回、2時間このカプセルでメンテをしたおかげで、翌日に疲労を残さなかった。特に心肺機能、筋肉の持久性の向上、筋肉痛の消失は目を見張るものがある。

 

inserted by FC2 system