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剱岳 / 剣尾根(悪天によりコルCより敗退) 2008年8月13日
今回は番場島から剣尾根〜チンネ継続を目標に出掛けてみた。 |
8/13 〜Dフェース(13:10-14:00)〜コルCビバーク(14:30) |
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タカノスワリは取水口から巻いてここに降り立つ |
すぐに出合う池ノ谷 | ![]() |
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小窓尾根から池ノ谷を見下ろす。上部が二俣 予想外の歓迎ムードに喜びつつ、快調に小窓尾根に乗る。道が良いとはいえ人の気配は皆無。「点の記」の撮影の為だったのか?たぶんそうだろう。 |
池ノ谷二俣 日本離れした景観だ、雪渓は安定していて殆ど 悪場は無かった。水5Lをこの下で汲む。 |
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二俣から左俣を詰める はるか先のコルが三ノ窓
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下部を振り返る | ![]() |
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ここがR10入口 取り付きの雪渓はパックリ口を開けて緊張させられた。間違って落ちない様に慎重に飛び移った。 |
濡れている部分も有りますが、そんな苦労する。 事もなくコルEまで上がることが出来ました。 所要時間は40分。 |
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コルEから正面のリッジを辿ります。
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池ノ谷右俣を見下ろす | ![]() |
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コルDから見る岩峰 |
その先は猛烈な逆走藪漕ぎで、ウエアーザックに穴を空けてしまった。 |
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左手は小窓尾根 |
藪漕ぎを50mすると門の見えるコルCに到着です ここまで順調で、今日中に下半部を終える事が出来そうな雰囲気。ロープのセットを終え、登りだすと突然、ザーッと雨が降りだす。何たるこった。合羽を羽織り暫く待つが、ガスも立ち込めて、状況は悪化の傾向。雷も鳴りだしてきた。コルまで戻りテントを張り小一時間様子見るが、雨も本降りになってきたため、諦めてコルCでビバークすることにする。 本当はコルBまでは無理をしても進みたかった。明日の天気は悪い予報なので、もし、予報通り悪く、退却せねば成らなくなった場合、白萩川渡渉は恐らく出来ないと思う。となると、R2を下って三の窓〜剣岳〜早月尾根で下山せねばならないからだ。 |
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テントは各コルごとに1張は可能だ |
8/14 コルC(9:00)〜コルE(10:20-30)〜雷岩(12:30-45)〜取水口(18:30) |
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翌朝の門
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コルEまでは懸垂交じりで下降した。 |
R10取り付きから池ノ谷左俣を見下ろす
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しかし、その先、右岸に渡ってから昨日、降りてきたばかりのタカノスワリの巻き道の入り口が分からない。右往左往する僅かな間に白萩川は轟音を伴った鉄砲水が押し寄せてきた。さすが身の危険を感じ、咄嗟に右の斜面に取りついた。そこからが長かった。すぐ、雷、雨脚は最高潮に達し、斜面上部から漬物石大の石がゴロゴロ落ちてきて、半ばパニック状態に陥ってしまった。巻き道も見つからず、何回、懸垂、登行を繰り返しただろうか。全身ずぶ濡れで何とか車に戻れた時にはすでに日が暮れかかり、運転席の床にはこんな事も有ろうかと、わざわざ防水加工した地図が落ちていた。結局、雷雨は4時間も続いた。 |
河原に止めた車は間違いなく流されているだろうな、と諦めていたが、全然大丈夫でした。 |
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