 |
明神岳
沢度で朝一のタクシーに乗り、上高地に。誰もいない上高地は本来の姿を取り戻している。
先輩二人とは明神館で別れ、一人奥又を目指す。
|
|
梓川に架かる新村橋を渡る
天気は急速に回復して来た。
|
 |
奥又白の池
すぐ下に水場がある。
前から一度は訪れてみたかった奥又白はアルプスらしいい景観そのものだった。
年老いて岩登りが出来なくなった時にはテントを担いでゆっくりしてみたい。テントは3張り有った。
|
 |
奥又尾根の草原と前穂4峰 |
 |
奥又池上の素晴らしい景色 |

|
前穂高岳4峰正面壁全景
最初、奥又尾根からのアプローチを行くが、奥又沢のトラバースポイントが分からずに右往左往する。
結局分からず、深みに嵌る前に、池下に戻り、奥又沢を詰めた。その間、1時間のタイムロスで、登攀開始が13時になり今日中に3−4のコルまで行けるのか不安になった。先行パーティーがハング辺りに見える。この周辺は岩雪崩が頻発していた。
C沢への入口は雪渓が切れていて、その落石地獄をトラバースせねばなら、緊張の連続だった。
|
 |
C沢
C沢に入りすぐにチョックストーンが確認できる。その下を右にトラバースして右上すると、北条新 村ルートの取り付きに着く。
|
 |
この草付を右上する。先ほどのパーティーのセカンドが突然、落石、悲鳴とともに落ちてきて、ハング下にぶら下がってしまった。
暫く登り返せず、もがいていたが無事だったようだ。
|
 |
北条・新村ルートの取り付き
3pまではバンド状を右上する。
ロープは出さなかった。
|

|
核心の4p目ハング帯
下は大テラス状になっていて高度感は無く、難しくは無かった。
|
 |
そのユマーリング |
 |
4p目テラスから振り返る奥又白 |
 |
5P目は正規のルートではトラバース後カンテを直上するそうだが、カンテ手前のお助け紐に騙されそこを上がってしまった。それが大きな間違いだった。
このピッチのトラバースの懸垂、ユマーリングは時間、体力共に、浪費してしまった。その先は傾斜が緩んできたので、靴を履きかえ、ロープを仕舞、適当な所を4峰ピークを目指して登るが、どっこい、直登は許してもらえなかった。
3峰側を大きくトラバースして3−4コルに着いた時には日没寸前だった。1日で前穂まで届けば会の仲間がいる、明神岳経由で下山しようと思っていたが、そうあまくない。
|
2日目 9/15(晴れ) 3-4のコル(7:10) 〜 前穂高岳(8:00-8:20) 〜 岳沢小屋跡(9:45-10:10) 〜 上高地(11:20)
|

|
3−4コルに張ったテント |

|
涸沢
昨晩は寒さで、夜中に3度目を覚ます。朝起きると、6時半になっていた。慌てて、パッキングを済ませ、7時過ぎに3峰に取りつく。
貸し切りなのでロープは出さなかった。朝から天気が良く、3000m峰に囲まれたクライミングは贅沢なひと時だった。2峰の下りはちょっと危なかた。
|

|
前穂山頂から望む屏風の頭
前穂山頂に立つと、今までの静寂が嘘のように、老若男女でごった返していた。
バリエーションを辿った者し味わえない、このギャップが実に心地良い。大石に横たわり、上高地から辿ったルートを目で追いながら、朝メシのカロリーメートチーズ味頬張る。
|
 |
紀美子平から見る三本槍、明神岳 |

|
奥又白池も見えます
下山は多くの登山者に混じり岳沢経由で、上高地に下山し会の仲間と合流する。
|