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発電所先の、二俣から沢に入り、最初に現れた氷
ここは登れる状態ではなく、右手から高巻いた。
その先で休憩中の山形からはるばる来てた2人パーティーを抜く。その後、人には会わなかった
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廃屋小屋上の枝沢に入ってすぐの氷
ここで一旦アイゼンをつける |
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まずは正面の丸山を越える。
林道は雪が無く、秋山のようだ。
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丸山越
F1.F2を越えると写真のようにガレ場が続く。 ガレを嫌い右手の樹林帯に逃げると、すぐに丸山越に達する。
ガイドには倒木が多く悪いとの事でしたが、全くそのようなことは無かった。赤テープも随所に有った。
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丸山を越えて、30分急下降をすると三峰川に降り立つ。季節は秋から冬に急変する。
周囲はクマのトレースが沢山有り、警戒してると50メートル先の斜面に単独行のクマが振り向きざまにこちらの様子を窺っていた。
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三峰川に降りて、10分で左手の支流の岳沢に入る
一時間近く歩いても、F1が現れない。周囲の雰囲気も、とても氷暴が有りそうな雰囲気ではない。このまま進むか、戻るか暫く悩んだ末、もう10分進んでみる事にする。すると、暫くすると正面に白い氷柱が見えて胸をなでおろす。
F1までの両岸は頻繁に落石がありビバークには適さない。
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F2
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核心のF3(30m)
今回は右の氷柱を攀るつもりでスクリューを8本持ち込んだが午後の強い日差しが当たり融け出している。今晩のビバーク、明日の行動の事を考えると、濡れるわけにはいかない。
朝一であれば問題無いと思うが、そんな余裕は無く、右から高巻いたがプロテクションが全く取れないので命の保証は無い。
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F4 ここはツララの氷瀑
足元が縦走用アイゼンだったので、ロープを出そうか迷ったが、空荷で攀って、荷物を引き揚げた。
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その2 |
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F5上でビバーク
初日にF8のそうめん流しの滝までは越えておきたかったがそう甘くは無い。暗いうちに出発ってのは好みで無いので、しょうがない。
夜から雪が降り出し、雪崩を心配したが、翌日は殆ど飛ばされていて、全く行動に不安は無かった。
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二日目(12/31) F6(8:00)〜F8ソーメン流しの滝上(12:05)〜大仙丈岳(15:15)〜北沢峠(19:55)〜戸台(23:59)
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F6 |
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F7 |
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そして、メインのF8(ソーメン流しの滝)120m
立ったところは無さそう。だが長ーい長ーい・・・・。
だから、途中からロープをだす。
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F8をユマーリング中
高度感は一級品。新調したばかりのスクリューを落としてしまった。
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F9 |
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F10
これで氷はオワリ
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大仙丈岳への詰めはきつかった。左に寄りすぎたのか、だいぶ時間をかけてしまった。
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素直に正面のルンゼを詰めた方が良かったのか。 |
倒れ込むように大仙丈岳に到着。F10から2時間以上かかってしまった。岳沢完登の喜びも束の間、これから8時間に及ぶ下山を考え、がっくし肩を落として稜上の人となる。
北沢峠からの下りは凍傷に長時間のアイゼンが災いして、完全につま先が逝ってしまった。
丹渓荘から先の河原も台風の影響で渓相がガラリと変わっていた。暗闇で何度もルートを外し戸台に着いた時にはちょうど新年を迎えるところだった。
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