八ヶ岳 / 赤岳東稜敗退〜阿弥陀北稜              2009年12月31日−1月1日


    一人ラッセルに耐え切れず、阿弥陀北稜に転進した。                      photo album

清里スキー場付近(7:00)〜大門沢2100m付(12:00)〜スキー場P(14:00)

スキー場近くの、退避スペースに車を止めて、大門沢に向けて歩き出す。

 

1800mの最終堰堤からは急に雪が深くなり、埋まりきってない沢の中は嵌まりまくり、全く埒があきません。この調子では、山頂まで、良くて、3日はかかるだろうと思い、二俣まで全然届かずに悲しい敗退です。

このまま帰るのも癪に障るので、翌日の天気に期待して、阿弥陀北稜に転進です。

こんなサラサラ雪には和かんは全く意味なし。

暇だから、着けた時と着けない時を比較すると、全く意味無しと判明する。

スノーシュー、フリートレックが有効かな(持ってないけど)

                                  最終到達地点

美濃戸口に車を移動して、南沢の登山道を辿ります。

駐車場はガラガラでした。天気が悪くても、そこは八ヶ岳、トレースバッチリに感謝。某所にテントを張り新年を迎える。

二日目・阿弥陀岳北稜 

テント(8:10)〜阿弥陀北稜〜阿弥陀岳(10:40)〜中岳沢下降〜テント(11:20-13:00)〜美濃戸口(13:50)

天気は相変わらずだが、北稜に行くことにする。行者小屋のテント場は5−6張りと嘘のように、静かだった。

運良く、中岳沢に向かうトレースが確認できる。こんな天気でも行く人は居るんだと、感心していると、ほどなくして3人パティ―が降りてきた。

ジャンクションピーク手前まで行ったが、風が凄くて引き返したそうだ。どのくらい凄い風なのか、確認するために、彼らのトレースを辿る。

小一時間で北稜に乗るが、思ってたほどの風では無く先に進むことにする。ただ、ジャンクションピーク付近はいつ雪崩れてもおかしくない様な状態ではあった。

寒さの為、カメラの電池はすぐに使い物になら無くなった。だから、電池は口の中に入れて、写真を撮るときに、出して撮影した。

視界は利かず、草付のルート取りには少々苦労する。

この辺りの風は凄まじかった。

このの岩峰はやや左の凹角っぽい所から取りつた。

岩峰を抜けた所

ナイフリッジ下の岩峰

この辺りから視界が利くようになってきた

山頂直下

                            阿弥陀岳山頂

 私が阿弥陀山頂に着くと、ちょうど南稜からも2人パーティーが上がってきた。昨晩のビバークは大変だったそうだ。写真を撮ってくれると言うので、お言葉に甘えて撮っていただく。最悪、下山は北稜を下ろう思っていましたが、雪崩が起きそうだったので、文三郎経由で降りることにしました。中岳のコルまではマジになりました。コルに降りると胸までの雪で中々進めなかった。雪崩の心配は十分あったが中岳沢を下りた。天気が良ければ、なんてことないルートですが、悪天時に挑むにはちょうど良いルートでしょうか。

何はともあれ、無事に一本登れて良かった。

 

 

 

 

 

 

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